2018.10.17
山あいの集落からアートを発信
「西会津国際芸術村」
西会津の山あい、豊かな自然に囲まれた集落にたたずむ「西会津国際芸術村」。建物は2002年に廃校になった中学校の木造校舎を活用しています
「この施設は芸術を通して地域や海外との交流を図り、西会津町を活性化するために生まれました」と語るのは、施設を運営する一般社団法人BOOTの矢部佳宏さん。
かつて教室や図書室だった部屋は展示室やアトリエ、カフェスペースに姿を変えました。2階のアトリエには、年間を通して世界各国の作家が滞在。西会津町の風土からインスピレーションを受けた作家たちが、地域の素材で創作する作品の制作現場を間近に見学できます。
「ここは美術館やギャラリーと違って、完成したアートを飾ったり、作品を売ったりするだけではなく、作家と一般の方が一緒にアートとは何かを考える場所なんです」と矢部さん。さらに「海外の芸術家が、地域の人が気付かなかった町の魅力を発見したりすることもあります。そういった新しい価値をプロダクト化や町の雇用創出に繋げていきたいですね」と将来を見据えます。
施設では古民家の木材や地域で発掘された縄文土器などを使ったワークショップを随時実施。また9月22日(土)~10月14日(日)には「第13回 西会津国際芸術村公募展」が開催され、9月29日(土)・30日(日)には作家によるイベントも行われる予定です。木造校舎の温もりを感じながら、地域発のアートに触れてみてはいかがでしょうか。
一般社団法人BOOT 代表 矢部佳宏さん
西会津国際芸術村
- 磐越自動車道西会津ICから車で約20分
- 住所
- 福島県耶麻郡西会津町新郷大字笹川上ノ原道上5752 MAP
- 電話
- 0241-47-3200
- 時間
- 10:00 ~ 17:00
- 定休日
- 月・火曜日(祝祭日は除く)
- 駐車場
- 無料、10台
- WEB
- https://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/site/nishiaizu-artvillage/
休憩所やコワーキングスペースなどとして利用できる「じぶんカフェ」。ランドスケープデザイナーとして海外で活動していた矢部さんによる選書も楽しみのひとつ。