2018.01.16
女性だけで作るやさしい温もりの
「ホームスパン」
明治時代、英国人宣教師によって日本へ伝えられたホームスパン。ウールの軽やかでやさしい風合いを活かすために、手紡ぎ手織りのホームスパンは最適です。しかし、産業としては国内はおろか本場英国でも衰退し、現在、生産されているのは、ほとんどが盛岡のもの。その中に、戦後、女性たちに生きる糧と希望を与えるために設立され、作業から運営まですべて女性のみによって引き継がれている「み ちのくあかね会」があります。
「初めてホームスパンに触れる方は、まず柔らかさと軽さに驚かれますね」。そう話してくれたのは、みちのくあかね会の渡辺未央さん。
工房では5、6名の女性たちが、それぞれにコツや技術を教え合いながら手際よく作業する光景が。50年近く織り続けているベテランの方もいます。
「技術やノウハウは一緒に作業をして、肌で伝えることで受け継がれていくと思っています。若い世代の方に興味を持ってもらうために、まだ担い手がいる今が頑張り時です」と渡辺さんは前を向きます。
工房では見学に加えて、織機を使ったコースター作成も楽しめます。ぜひ、一度、ホームスパンのほっとする暖かさに触れてみてはいかがでしょうか。
みちのくあかね会 渡辺未央さん
みちのくあかね会
- 東北自動車道盛岡ICから車で約20分
- 住所
- 岩手県盛岡市名須川町4-30MAP
- 電話
- 019-622-2648
- 時間
- 10:00~17:00(12:00~13:00昼休み)
※製作状況により見学できる内容は変わります。 - 定休日
- 土曜日・日曜日・祝日・お盆期間・年末年始
- 駐車場
- 無料3台
- WEB
- https://www.michinoku-akanekai.com
旧市民病院を使用した工房では、工程の見学やホームスパンのコースター織り体験が可能です。誰でも簡単に楽しく織ることができます。