2017.03.31
山形で一足先に春を告げる特産・
啓翁桜
東北の桜が見頃を迎えるのは4月から5月初旬ですが、山形県では一足早く、12月末から3月にかけて出荷の最盛期を迎える「啓翁桜」があります。「啓翁桜」が誕生したのは昭和5年、福岡県久留米市。ミザクラを台木にヒガンザクラを接ぎ木して誕生しました。昭和40年代に山形県に伝わり、現在では県内各地で栽培され、日本一の出荷量を誇ります。
毎年、開催される山形県啓翁桜品評会で今年、金賞を受賞したのは上山市の山口大さん。ご両親や奥様とともに「啓翁桜」を栽培。毎年高い評価を得ています。
「冬に『啓翁桜』を咲かせるために、秋に7~8℃の低温にじっくりあてて休眠させる必要があります。10月から11月にかけての山形の気温が最適なのです」と話す山口さん。冬眠を終えた「啓翁桜」は、40℃のお湯に浸けられ、繊細な温度管理をされ、少しずつ咲く準備を始めます。「啓翁桜」の出荷が終わると山形県は本格的な春を迎えます。「山形は桜の名所が多く、霞城公園(山形市)や烏帽子山千本桜(南陽市)、月岡公園(上山市)はお薦めです」と山口さん。そんな桜の名所をめぐる春の旅へ出かけてみませんか。
山口農園
(左)奥様の瞳子さん (右)山口大さん
啓翁桜
- 問合せ
- 山形農業協同組合
- 電話
- 023-624-8563
- WEB
- http://www.jayamagata.or.jp/
薄紅色の美しい花を咲かせるためには室温をあげるタイミングが大切だそうです。